企画段階における新規事業アイデア抽出方法1

最終更新: 2021年4月2日

2021/4/2にUpdateされました 最新Tipsは こちら

「よい新規事業の企画/ネタがない」、「何か面白いネタないかな」とお伺いすることがよくあります。新しい発想やアイデアを出すのは難しい。皆さんそう考えていらっしゃるようです。

しかし、切り口とやり方を理解するだけで、新規事業のアイデアは自然に出てくるようになります。

新規事業アイデアがないからといって、コンサルティング会社や、ベンチャーなど外部の力に頼りきり丸投げしても、うまくいきません。例え、出てきたアイデアが素晴らしかったとしてもダメです。なぜなら、実行主体となる皆さんの熱がそこにはありません。そうなれば、新規事業立ち上げのプロセスで必ず発生する課題に対する踏ん張りがきかなくなります。

実効性のある新規事業アイデアは、常に新規事業の検証(試行錯誤、創意工夫)の中で生み出していく必要性があると考えています(実行段階でのアイデアの出し方は次回)。

企画・計画段階(初動)で抽出した新規事業アイデアは、多様な内外環境の中で揉まれてこそ価値があり、初動のアイデア自体は机上のお話しでしかないということを認識しておく必要があります。

上記認識を踏まえ;

では、企画段階で新規事業アイデアを出し続ける方法はどうすればいいのでしょうか?

それは、アイデア抽出の切り口と、日々のアイデア抽出トレーニングが重要だと考えています。

新規事業アイデアの切り口


 
新規事業アイデア抽出の切り口/視点として、8つご紹介します。(他の方々が話しをされているものも同じような内容ではありますので、大概をカバーでてきていると思います)

※あくまでアイデア抽出の切り口ですので、新規事業企画として成立させる為には、他の切り口も掛け合わせながら洗練化させていく必要はあります。

1.顧客を想起する

アンケート、ユーザー行動観察、課題想起を行い、ユーザーの顕在/潜在課題やニーズの把握を通して、新規事業アイデアの創出を図る。

対象となるユーザーになりきったり、想起したり、行動観察したり、あるいは意見を聞きながら課題を発見しその解決方法を考察します。特に自分マーケティング(自分が顧客として自身の課題/ニーズからアイデアを考える)で考えて行くのは一番取組みやすい切り口だと思います。

また、課題等のネガティブポイントを発見するだけでなく、今よりも便利、楽しいなどポジティブな感情に昇華させることはできないか、と考察することもできます。

2.強みを活かす

自社経営資源を洗い出し、強みとして活かせる新規事業アイデアを検討する。


 
自社経営資源を洗い出した上で、同経営資源が活きる、強みになるアプリケーション(用途)はないか、と考察していきます。注意すべきは、経営資源の洗い出しをする時、ついつい「当たり前」と考え機械的にやってしまわないことです。当たり前だと思いながら自社資産の洗い出しを行ってもあまり有効な発見ができないです。

「既存事業では当たり前だが、他業界では強みになるのではないか?」といった、強みを「発見しよう」とする意識で見つめ直すことが重要になります。

3.他業界モデルから類推する(アナロジー)

他業界、世界での成功モデルをベンチマークし、同モデルの応用ができないか、新規事業アイデアを検討する。
 

 
他の業界で急成長した会社や、狙いたいビジネスモデルを実現している会社、あるいは海外のユニークな会社などをベンチマークしながら、自分たちがよくわかっている業界/市場の中で活かすことができないか、と類推・考察します。

この切り口は、ついつい業界で長く仕事をしていると、と「無理だ」と最初から考えがちなので、過去の経験や常識をできるだけ取り払う意識が重要だと考えています。

まずは3つをご紹介しました。

残り5つと、さらにアイデア抽出の訓練について、次回ブログで解説していきます。


プライマル社では、
 
新規事業アイデア抽出パッケージサービスを提供しております。

新規事業を進めるにあたり、

「アイデアがない」

「アイデアが生まれても絞り込めない」

「実現するための時間やノウハウがない」等のお悩みを数多く頂戴します。

「新規事業アイデア抽出パッケージ」では、プライマル株式会社のコンサルタントが貴社のブレインストーミングに参加させていただき、アイデアの整理や事業化への仮説検証、企画書作成までを、簡易的かつ短期間に提供いたします。