プライマルグループであるロボフィス株式会社の役員に、出産・子育てについてインタビューを実施いたしました。
RPAに出会って自ら事業を立ち上げ。
取締役としてたった2年で40名規模に。
まずは、プライマルに入社してから現在までの経緯を簡単にお願いします。
プライマルに入社したのが8年くらい前でして、コンサルとして1年半働いて、マネージャになって、部下を持ちながらずっとやらせてもらっていて。
色々新規事業立ち上げのプロジェクトをやっている中で、RPA(ロボティクスプロセスオートメーション)を見つけて、コレ絶対売れるぞと思ったのと、私が事業化すれば今世の中で売られてるよりもっと上手に売れるんじゃないかなと思って。
で、自分で事業立ち上げたいなと思って、ロボフィスっていう会社をプライマルのグループ内に立ち上げさせてもらって、そこでRPA事業をやってます。
2年前、私と部下の2名で始めたんだけど、すごい頑張って、今部下が38人ぐらいです。
んで、先日3月に出産をしまして、というところでございます。
ロボフィスでは産前は具体的にどういった仕事をしていましたか?
端的に言うと私取締役なので、事業全体をみて足りないピースをもう自分で埋めてくような感じ。
本当はそれも部下をつけて体制をつけてやっていくのが一番いいんだけどね。立ち上げたばかりで人員もそんなに潤沢でない中だったので。
もう北海道から広島から全国の拠点立ち上げのために出張で回ったりとか。一時期は本当に駆け回ってましたね。「全国ツアー」と呼ばれてました。笑
あとは現地採用もしてるので、入ってくる人の育成だったりとか、部下を見るみたいなところをやったりとか。提携先への営業的なことだったりとか。あとはもちろん経営的な意思決定みたいなところとか。そんなことをやってました。
仕事での立ち回り方をリアルに考えるきっかけに。
取締役として新しいステージの第一歩。
そんな仕事が盛況な時期に子供が出来たことで悩まれましたか?
結構悩みはしまし、た。、、、悩んでもしょうがないんだけど。
わかった瞬間、同じ取締役で元上司にまず言いました、と。
普通は安定期になるまで言わなかったりすると思うんですけど、私の場合は、いろんな準備がちょっとそれだと間に合わないと思ったので。で、体制を強化してもらうようにお願いをしましたね。
私自身あんまり、、、不勉強極まりないだけど、あまり子供ができたあとのリアルな姿とか、本当に休まなきゃいけないのかとか、頑張ればできるんじゃないかとか思っていて。プライマルグループの上の人たちってみんな結婚して子供居て理解してるから、「甘く考えすぎだぞ、赤ちゃんって夜泣いたりするからな」といった指摘をもらって、「あ、本当に今までの通り仕事ってできないのかもしれないな」と思ってちょっと悲しくなったり。最初はね、、、しましたけど。
でも、やり方変えようって言う風に前向きに思ったって感じかな。
そして、私自身の課題として、私は仕事わりと大好きだから、自分で動いて働いちゃって、ってところが取締役として、マネジメントする側として、それはあまり良くないなと自分でも思ってたので。
この一生に一回とか二回とないチャンスだと思って、働き方を変えるチャンスにしなきゃいけないし、、、強制的にやらされるというか!
そういう、ある種、働き方を変えるチャンスにしようと思いましたね。
産休中もほそぼそと続けるから精神的に”つながる”
ホントですね。妊娠がわかってから、仕事はどのように調整しましたか?
基本的には妊娠出産をした時にでも細々とは続けて常に接点を持ちながら続けていこうっていう風に思ってました。
そのときをリアルに考えたときに、何の仕事が一番できないのかってのすごい考えて。1つのプロジェクトを淡々とこなすようなこと、、、それこそプライマルに入ってマネージャになるまでのような仕事の仕方、っていうんだったら、正直そのときより能力的にはあるわけだから、それだったらできるなという風に思った。
逆に言うと、いろんなとこから問い合わせが来たり、タイムリーにやり取りをしなきゃいけないものを優先的にどんどん渡していきました。
産後はどのように仕事と関わっていますか?
出産直後は、もちろん正常分娩で、何も問題なくて、出血もそんな多くなかった場合に限られると思いますが、うん、でもその後って、うん、働ける、、かな。私の場合、5時に産んで、7時には仕事復帰してました。笑
産前も、体調悪い方は安静にしなきゃいけない時期だし、結構最後で流産されちゃう方とか死産になってしまう方とかいるので、すごい体大事にしなきゃいけないけれども、でも元気なら働ける。それこそ最後はリモートでずっと働いてましたよ。
うちって、リモートでできる環境整ってるし、仕事内容的にも全然リモートで。なれるまでは、ですけどね、育成期間中は絶対ダメだけど。笑
でも逆に慣れてしまえばリモートでも全然。自分で自分の働き方はある程度コントロールできる仕事なので。いいのかなぁって思います。
産後は、保育園決まるまでは生活の拠点を実家にしようと決めていたので、実家に移動しました。
親に毎朝、「今日のワタクシのスケジュールです」という付箋を見せて、11時~12時はお客さんとの打ち合わせがあるので、このときは見ててくださいとか。そういう感じでやれたかなと思います。
っていうと大変みたいに聞こえちゃうかもしれないけど、でもこうやってね、途切れずにほそぼそと働けてたから、明確に復帰みたいのがなくて精神的にはずっと繋がってる感じだから全然楽でした。
現在は、1日はどういう流れでお仕事されてますか。
ある重要なプロジェクトの担当にしていただいて。”経営”って幅広く全体を見なきゃいけないので、そういうお仕事からは少し外していただいた感じです。
その1つのプロジェクトに関わる打ち合わせだったり資料作成だったり研修の講師だったり、このプロジェクトに必要なことだけをやっていました。
なので、1日のスケジュールでいうと、打ち合わせあったら出て、それ以外は、だいたい赤ちゃんのお世話していて。資料とかどうしても作成したいのあったら、「ごめんちょっとこの時間だけ資料作成させて」って言って親に預けて、みたいな感じですね。細切れでの仕事はだいぶ得意になったかなと、思っていますね。
結局、最初はどんなに長くても2、3時間置きで赤ちゃんに授乳が必要だから、そんなに集中して何時間もできないので。このページまで15分に終わらせよう、そうしたら授乳して、みたいな。究極のマルチタスクみたいな仕事の仕方になったかな。
ベビーシッター制度的なものは活用されましたか?
在宅で赤ちゃんがいるって働けないんですよ、正直。在宅でベビーシッターさんにきてもらってそこで見てもらって私仕事してる、みたいな感じでやってました。
で、保活をしまして、保育園に預けられるようになったので、今は保育園にもっぱら預けてる感じです。うちの会社で入ってる内閣府のベビーシッター補助券をフル活用しました。
産休育休期間はどれくらいでしたか?
2月から入って、なんだかんだ、7、8ヶ月?
休みとってるといつつ、こうやって携わらせてもらっているので、バッチリとってますみたいな感じにはなんないかな。今できる範囲で、携われる範囲で携わらせてもらっている、という感じです。
産む人も産まない人もフラットな環境
応募を検討中の方は気になるところだと思いますが、復職後の役職の変化はありますか?
私の場合はないですし、この前、総務メンバーも産休育休とって復職したんだけれども、ないですね、基本的には。
役職が果たせているかというところで役職は決まるかな、ということですね。果たせない状況だったり果たしたくなかったら、そういうことも絶対ないわけじゃないし、本人の希望もあると思うから。
私の場合は、私の希望としても同じ位働き続けたいと思ってるし、実際働き続けられているから、変わらないという感じですよね。だから、良くも悪くもすごいフラット。
プライマルグループで、お客さんと一緒に汗かきながらやってくってことってやっぱり楽しいんですよ。楽しいうえに、成長できるってところがいいところかなぁ、って前々から思ってたんですけれども。
今回やっぱ妊娠出産を経て思ったのは、成長した結果、ある程度手に職を持った状態で妊娠出産というフェーズに入れると、それこそ復職後は役職を落とす必要なんてないし、お客様からもきちんとご評価をいただけたままで、行って帰ってこられるのだなぁって。私が必要だって言ってくれるお客さんがちゃんといるから。それは何のおかげって言うと、プライマルできちんと成長させてもらったおかげだなって言うのを思ってます。
仕事と向き合い続けるためには一にも二にも準備。
仕事と両立をするために必要なことはどんなことですか?
もうとにかく、家事の負担をゼロに!と言うことで全部買い物は宅配です。
あとは、ベビーシッター系は全部申し込んだ。病児保育のベビーシッターとかがあるんですよ。保育園ってリアルに行って熱図られて、36.7分だった時点で帰されちゃうから・・・。そしたらその瞬間に仕事できないじゃないですか。てなったときに、電話すれば駆けつけてくれるっていう、病児の保育サービスがあって、そういうの登録したりとか。あと、保育園の送り迎えとかも行ってくれるとか。近所のおばちゃん的な保育サービスがあって、それも登録したりとか。使えるものは全部やっといたな。
それをね、産まれてからじゃなくて、必ず産まれる前にやることが大事だと思います。
あとは協力は必要です!なので事前に協力体制を作っておくことも重要だと思います。てなところですかね。
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