プライマルに入るまで
私の前職はプログラマです。2年ほどではありましたが、所謂SESを展開する企業に所属しSIerの下請けとして様々な企業に常駐して作業を行うということを主に行っていました。
業務として設計書を読みながら必要なコードをひたすら記述していくわけですが、コーディングを行う中で(自分とっては)よくわからない振る舞いやエラーに遭遇することは当たり前のようにあり、エラーにうんうんと悩みながら、それでもインターネットや文献、周囲の協力に助けてもらいつつ問題を解消し、最終的に定められた挙動を実現できた瞬間は霧が晴れるような感覚を覚える事が多かったです。
プライマルに入った直後・・・
プライマルに入社して初めて配属された案件は、あるデバイス向けのSaaSに関する案件でした。
サービスローンチ後の運用をどのように行うか、また、テクノロジーとしてどのようなものを取り入れることができるか検討することが役割でした。当時自分が少しでも囓ったITに関する知見を期待してのアサインだったと思います。
ただ、当時のその案件でのパフォーマンスとしては、最悪でした。
原因を振り返ってみると、前職では仕様書通りに言われたモノを正確に実装することを仕事としており、(本来は正しくないですが)よりユーザ視点にたち仕事がしたいと転職したものの、受け身の姿勢が身につきつつあったからです。
「できない」自分を呪いつつ、このままではダメで、サービスを仕掛ける側の人間として発想や考え方を変えなきゃいけないのだと強く思ったことを覚えています。
今何をしているか
現在では異なる案件に配属されていますが、案件として新規事業立ち上げ支援に携わりながら、並行して社内新規事業立ち上げの一環として前職で培ったプログラミングの知見も活かしながらもの作りも進めています。
「ユーザーの生声を直に感じて開発~モノづくりの原点へ~」でもご紹介した通り、組織間におけるコミュニケーションの活発化や意思決定のスピード向上に貢献するためのツールを手掛けています。
初期構想としてとあるプラットフォーム上で駆動することを大前提としていたのですが、現在は元来想定していたプラットフォームに依存しない形で作り直すことを進めています。それも企画段階から、です。
社内実験を通じて、自分が作ったツールが「本当に意味があるものか?価値を提供できているか?」を徹底的に検証しました。検証の結果として、ツールの作りが悪いことが声として挙がり、その改善のための修正を繰り返しました。ただ、改善を繰り返しても上記の問いに満足する回答を見出すことができなかったのです。結果、作りも含め構想段階から見直すことを結論づけました。
「スクラップ&ビルド」はプライマルにおけるもの作りの象徴とも言える営みの一つでありますが、プライマルが大切にしている考え方もこの一連の取り組みを通じて学ぶことができているように感じています。
プライマルでのエンジニア像
閑話休題、プライマルでもの作りに取り組むことの面白さ、意義ついてご紹介できればと思います。
もの作りのために実際にコーディングを行うことは当然として、どのようなサービスが求められているか、企画の部分も担当することが必要です。
プライマルでのもの作りのプロジェクト進行は先程お伝えした通り、少し特殊なところがあって、それがプライマルらしさを体現している部分になります。
ウォーターフォール型進行における用語を援用すれば、通常ですと企画以降は要件定義や設計工程を行いますが、我々の場合は要件定義や設計をすっ飛ばし実装工程に移ります。また、社内実験の場合はテストらしいテストもしっかり行うわけではありません。
アジリティ開発と社内では呼称していますが「まずは失敗してもいいからモノを作ろう」という機運が社内には広がっており、実は内容が荒くすぐに止まってしまう可能性のある代物でも目に見える形にすることに重きを置いています。
何を作るかをカッチリ決めてしまうと、ユーザの声を取り入れづらく変更に弱くなってしまいます。
前職では想定と違う挙動やエラーを出してしまえば怒られてしまうことが当然の世界でしたが、プライマルではそうではありません。繰り返しになりますが、まずはモノを具現化することが重要です。
とは言え、動かないモノを市中に出すわけにはいかないのでフェーズを踏みつつ開発を進めます。作り進めたツールは社内実験を通じ、先程すっ飛ばしたテストや設計めいたものは、社内のユーザの声を元にFIXし実施していきます。
社内実験は検証を目的として実施しますが、皆さん非常に協力的で、私自身コミュニケーションに不安を覚える部分も多いですがとても友好的なフィードバックが返ってきます。
長くなってしまいましたが、プライマルで目指すべきエンジニア像は「企画もできるエンジニア」です。
企画という営みに携わってはいるもののまだまだペーペーのひよっこだと自戒しつつ、それでも企画という行為への不安を払拭できているのは、それを実施できる環境があってそこに体当たりで実践してみたことが大きいのかなと思います。月並みな表現にはなりますが「習うより慣れろ」は蓋し名言だと感じます。
もの作りの経験がある方、あったとしても私のように不安を覚える方、はたまたプログラミングはやったことがないけど興味をお持ちの方。皆さんそれぞれに様々な不安をお持ちだと思いますが、プライマルにはそれらを払拭できる環境が用意されています。
まだ見ぬサービスを掘り起こしましょう。
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