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実行段階における新規事業アイデア抽出方法2

2021/4/2にUpdateされました 最新Tipsは こちら



新規事業アイデアの試行錯誤について、前回のブログに続きステップ2、3を見ていきましょう。



2)実行段階における新規事業アイデア抽出方法 ~続き~



ステップ2:イベント(事件)/異常値への注視とその要因把握

ステップ1は、新規事業の因数分解と優先度についてでした。

ステップ2は、まずは各施策は、効果があるのか、ないのか、検証できる環境を準備しておく必要があります。その検証データ(サイトログ、購買データ等)を毎日確認しながら、想定と異なる異常値を発見していきます。

新規事業の立ち上げ当初は、何かと想定外の事件が発生します。しかし、その対応に追われるだけでなく、何故起きたのか、しっかり要因を掘る必要があります。

新規事業では人出が足りない中で立ち上げていくケースが多く、サービスを更新し続ける、クレームなどの顧客対応をする等、基本的な事業を回すことで一杯一杯になりがちです(自戒含めて)。しかし、半年・一年は、寝る間を惜しんで、異常値の発見とその要因の考察を粘り強くやることが極めて重要だと思います。


要因が考察できれば、その対になる、解決策・改善施策案も見えてくるものです。



ステップ3: 新規事業企画・改善案の抽出

新規事業を具現化させ、その成功に向けた創意工夫並びに試行錯誤は、真摯に事実を見て、要因を探り、以下視点で改善案を考察していきます。

ここには正直、飛び道具はないです。ユーザーの動き、他社の動向、あるいはベンチマークを図りながら、具体施策・戦術レベルで細かい創意工夫を図ります。


・ユーザー/クライアントに価値提供できているか

・ユーザー/クライアントに我々の提供価値を認知/理解してもらっているのか

・他社ではなく、我々のサービスを選んでもらえるか

・他社施策/他業界施策は何故うまくいっているのか

・組織は、目標に向かって一丸となって動いているのか

・同様のミスが何故繰り返し起きるのか

・当初、全て人力で対応したが、より効率的に作業を進める方法がないか


等の観点で、想定外事件・異常値の「要因と対策案・改善案を抽出し続け」ていきます。

一回改善したから終わりという話しでもなく、継続的にこのステップを繰り返していきます。


実際、新規事業が立ち上がった後、少し期間がたつと「慣れ」てしまい、事実をしっかり見るという意識が薄れてしまうケースがよくありました。


やる気をいかに維持しつづけるか。


それは本人の問題だけでなく、組織・運用面での工夫も必要になります。

定期的に上司や、外部の監査機関が相談/進捗管理を行っていく(課題指摘を行っていく)体制は、緊張感を保つ意味で重要になります。

新規事業の成功、1stユーザーの獲得、各種目標値を越える等の達成感の裏には、上記を実行し続ける為の「持続的なやる気の維持」と、「地道な」改善努力の積み重ねが、必ず存在します。


企画段階での新規事業アイデアもそうした不断の努力が加わって始めて、価値として世の中に受け入れられ、新規事業としての評価対象になると考えています。




*前編:


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